かつての巡礼の地 モンサンミッシェル
こんにちは マサヒロクンです。
学生が春休みのシーズンで
毎日海外旅行に大勢出かけて行きます。
日にちに余裕があるようで
ヨーロッパに10日〜12日も珍しくありません。
ヨーロッパ直行便は午前中の出発が普通です。
乗り継ぎで、中東のドバイやカタールを経由して
ヨーロッパまで行くケースもあります。
今日の学生からは、フランスに行く行程で
質問を受けました。
モンサンミッシェルは、かつて海外添乗で
行きましたが、パリから380kmもあります。
バスで片道4時間半かかり、東京〜名古屋の
距離を凌駕しています。日帰りだと
パリを朝7時に出て、パリへ帰って来るのは
夜8時過ぎです。とてもハードなので
モンサンミッシェル1泊を勧めています。
かつての巡礼の地で、中世的な終末論が
支配的だった頃、「最後の審判」に備えて
自分は天国に行けると信じて疑わなかった
一般庶民は、先を争うようにして
モンサンミッシェルを目指しました。
天国と地上との橋渡し、地上で亡くなった人を
天国に導く大役を負った大天使ミカエル
(フランス語ではミッシェル)を祀る
かの地に巡礼すれば、天国に行けると信じて・・・
日本でも同じですが、熊野神社の熊野詣でのように
昔の巡礼のメッカが、今の時代、代表的な観光地に
なっているのです。
境目に位置し、満潮時と干潮時の高低差が12mもある
海に臨んで、ダイナミックな景観をもっているのが
イタリアのベネディクト派の修道院の分院として
発展し、今でも修道院としての日常を送りながら
一般の観光客の入場観光も受け入れ、午前中の
ミサの時間でも、修道院付属の教会に入れます。
外観も美しく、富士山に似たシルエットです。
ただ修道院までは10分の上り坂で
入場してからも階段が多く、バリアフリーに
なっていないのが残念です。
名物料理はオムレツで、
酪農王国ノルマンディーの濃厚なバターや
生クリ-ムを使ったオムレツが食べられる
レストランは多いですが、老舗は創業の店
メール・プーラールです。
学生の相手をしているうちに
想い出がよみがえり、お土産のバタークッキーや
シードル(りんご酒)を買って帰りたくなりました。